和歌山大学南紀熊野サテライトは

大学の研究教育機能やシンクタンク機能を活用して、和歌山県紀南地域の地域づくりに貢献する「大学の地域ステーション」を目指す各種活動に取り組むことを目的に平成7年に設置されました。

主な活動として「ビジョン」

「住民自ら地域を見つめ自立した地域の主体者となる人材育成を支援」
「地域に支えられ、地域とともに発展する「新しい知の拠点」を目指す」
を目指して、大学が地域で行う教育研究活動から生まれる各種事業を行っています。

サテライトの方針

  • 地域連携を通じた研究・教育、地域の発展・課題解決モデルの構築と開発
    →地域を支え地域に支えられる大学理念の実践
  • サテライトを通じたフィールド(地域)における学生教員の教育・研究の支援体制を構築
    →地域での研究調査支援、実践力を持つ学生育成
  • 地域での自立可能な中核人材育成の拠点となる体制構築
    →地域のコミュニティや学びの中心拠点として活動
  • これらの実践のために各種の事業を推進しています。

和歌山大学南紀熊野サテライトの活動

以上の設置目的、方針から、具体的な取り組みとして、

地域住民が郷土を学び、学びを活用した地域振興の取り組みを自主的にできることを目的に、西牟婁地域では田辺市会場にて「紀州郷土学」、東牟婁地域では新宮市会場にて「熊野郷土学」という科目名で、郷土学からの地域振興を学ぶ授業を開講しています。

これは、大学の正規科目である学部教養科目を社会人向けの聴講制度として地域開講して、地域の社会人のリカレント教育、及び、県教育委員会と大学が連携して実施している「高校生への大学授業開放制度」を活用して高校生を対象に開講されています。地域会場で、大学生、社会人、高校生が世代を超えて地域の価値を見つめなおし発信する機会になっています。

また、これらの授業で学んだ受講者が、授業後も地域で中核となり、郷土の情報を自ら収集し、ローカルウィキ活用して「観光」や「防災」の視点で編集を進めるなど、住民が自ら必要とする情報の発信を行うシビックテックの取り組みとして活用されています。